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「3000000RPG」や「萌萌RPG」、「AppMaga」 「地獄双六」 などで知られる(このピックアップがベストなのかはわかりません!)あぷまがどっとねっとさんの新作です。

オ! オ!  オニランド!
みんなー、にげてー。早くにげてー

あの辺のあのあたりをちょっともじったアプリですが、まったく嫌味がないところはあぷまがどっとねっとさんのなせる技でしょう。

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ゲーム内容はお馴染みのあぷまがどっとねっとさん仕様で、「ずっとやっていればクリアできないこともない。」ゲームです。

99%が「負け」で構成されていて、1%くらいが「勝利」になる方程式が最初からできあがっていて、負けの感覚を麻痺させるゲームともいえます。

逆にいうと最初からすでに負けているので「ゲームオーバー」という要素がないのがあぷまがどっとねっとさんのゲームと言えるかもしれません。

↓ やたら強いオニ
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さらに拡大した解釈としては
「とても勝てないような困難も何度もチャレンジすれば勝てる時がやってくる。
でも勝ったとしてもまた次の戦いが待っていてそこに終わりはない。」
という人生の教訓のようなものも背負っています。


「3000000RPG」 で始めてこの仕様に触れたのですが最初はこの仕様が不思議でなりませんでした。
というか最初は何がおもしろいのかわかりませんでした。

とても勝てないような相手に最弱な自分が挑む。
そして何度も死ぬが転生する度にほんの少しだけ強くなる。
そしてがんばって敵を倒したとしても、また次の強大な敵が現れる。

RPG(特にボス戦)では鉄則ともいえる流れなのですが
あぷまがどっとねっとさんのアプリから受ける印象はなんというかちょっと違って、不条理?

↓ もちろんガチャがある。一切課金はないけれど

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よくボス戦の前で燃え尽きてやめちゃうみたいなことあると思うのですが、そのやめちゃうところから始まっちゃってるんですよね。
それってポンと置かれる場所としては笑っちゃうくらいの場末感

最初から否定された地点から登場したみたいな、皮肉や否定の上に成り立つ不安定な笑いを成立させる松尾スズキの世界とでも申しましょうか、背後に様々な酸いも甘いも経験したマツコデラックスが場違い感を芸風にしながら表舞台に立つ姿とでもいいましょうか。

全体的にそこはかとない背徳感に溢れているのです。
いや、そんなことないかもしれませんよ。
ワタシの勝手な解釈ですよ。

ゲーム的に語れば、 「3000000RPG」 で一人の孤独な戦いだったのが、いつしか仲間が増え、孤独な戦いではなくなったのが「ONI LAND」だ。とも言えなくもないですが、ちょっと違う気もしています。


■ そして、アイロニーとは。

あぷまがどっとねっとさんのゲームには「アイロニー」というネコが登場するのですが、最初は単に自分の愛している飼い猫の名前をつけたのかなあ程度に思っていました。

↓ 一向に人気がでないネコキャラ。
サンリオあたりとコラボすればバットバツマルくらいにはなれると思う。

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でも「アイロニー = 皮肉、反語」なんですよ。

自分のアプリに登場させる象徴的なキャラが「皮肉」を背負ってるという。
これが あぷまがどっとねっとさんらしいところなのだと思います。

(以下、妄想タイムです)
あぷまがどっとねっとさんのいる地点が順当に進んだ人生の立ち位置ではなく、今現在の成り立ちは何回転も人生のうまみや苦味を味わって、なおかつ思考と創造性の浮き沈みを味わいながら今のあぷまがどっとねっとさんが出来上がっていると。相当勝手に思っております。
お会いしたことも話したこともないですけど。

ただそれだけだと、ダークサイドですよね。
でも違うんです。

(以下、同じく妄想) 
あくまで印象のお話しですが、Twitterなどで見るあぷまがどっとねっとさんはなんだか応援したくなる感じの良い人なんですよね。
ダークサイドには落ちずにむしろあっけらかんと素直

それが「 あぷまがどっとねっと」サイトにも色濃く出ていて、クソゲー紹介とかヒットしそうなゲーム紹介とか、なんだか才能がキラッと光る魅力的な感じなのです。むしろワタシはアプリ以上にそういうところが好きです。

ただ、おもしろいゲームを見つけてきても「悔しい」とか「これ以上のものをオレは作ってるんだぜ!」的な態度はなく、文面上は素直に褒めてる(笑)

でもそれはグルグル色々回った上での「褒め」なんじゃないかと。
結局アイロニーなのです。
あくまで斜め視点から見た(それも斜め下)、純粋すぎるぼやきなのです。
その姿勢がなんだかもどかしくもありながら、応援したくなるような魅力でもあります。

↓ アイロニーはみんなの盾になって旅立っていく。
ゲームって、その人の持つ何かを反映させてる

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結果、自分が作るものと「ヒットしそうなのになあ」や「すげえヒットしてる」アプリを対比しながら、なんだかいつも葛藤しているように見える(笑)
自らヒットの境界線の眼力を鍛えながら、公開録画的に自分のアプリの為に「ヒットの法則探求」を気兼ねなく晒している姿がなんとも良いのです。
 
ゲームのおもしろさというよりもこういう「製作者の葛藤」「そこに至る志向性」あぷまがどっとねっとさんのおもしろさだと勝手に思っております。
もはや意味不明です、すいません。


というわけでまったく ONI LANDの説明をしておりませんが、単にアプリ単体ではなく、そのアプリが産まれた背景とか製作者さんの感性、製作者自身とアプリ両方を感じ取ることで得られる不思議な「製作者=アプリ」とでもいえる生暖かい相乗効果が、コンシューマーゲームにはない個人製作のアプリの魅力でもあると勝手におもひ、あぷまがどっとねっとさんにはなんの承諾もなく掲載する始末であります。

何も洗練されたゲームや売れる仕組みを実装したゲームが良いわけではない。
あぷまがどっとねっとさんのゲームがiPhone界で一番人間味溢れる素敵なゲームだとワタシは思っております。

以上。

オ! オ!オニランド!


【koume in iリリースアプリ】

ショボーンダービー、Ah!ノンブレラが個人的オススメ。