見たことなかったので、見てみました。
不器用な男の生き様満載でした。

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シリーズ一作目。
主人公のトム・ベレンジャー扮するスナイパー、トーマス・ベケットは凄腕故に戦場でしか自分の存在を証明できないタイプ。
ちなみにトム・べレンジャーとは、映画『プラトーン』における冷酷な軍曹・バーンズ(顔に傷だらけだった男)です。

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冒頭、早く国に帰りたいという相棒を脱出ヘリに乗る直前で失ってしまう。
共に戦った証として相棒のネームタグを譲り受ける彼。ヘリの中で悲しみにくれる彼の手には無数のネームタグが・・・。
どんだけ相棒を失っとんねん、というツッコミをさせない内に新たな指令が下る。

今度はSWATの狙撃手で元オリンピック優勝経験のある軍経験の浅いエリートスナイパーと、ジャングルに潜むパナマ人の麻薬王を暗殺することになった。

↓ この独特な銃の構えがかっこいい。いや、これが普通なのか?わからん。
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なんだか「地獄の黙示録」のような展開な気もするが、わかりやすい形で新しく相棒となったエリートスナイパーとは何かとソリが合わず常に意見が対立。

「人を撃ったことなんてないんだろ、ぼっちゃん。」「ここでは俺の指示に従え!」と常に子供扱いを受けるエリートくんは、そりゃそうだろとばかりに次第に反発

↓ コミュ力のないベケットは常に上から目線。
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目的の暗殺地点に着いた際には見事に先生と生徒のように決別。スコープごしにファックポーズを見せ合うスナイパーならではの応酬を繰り返す。

そして、暗殺。
結果的に仕留めたのが震えながらもやり切ったエリートスナイパー。

ただし、二人とも敵に見つかり無数の追っての中、逃走することに。
逃走中、なーんか変だなあと思ったら、初めて人を殺したことですっかり覚醒したエリートくんがベケットの命を狙ってくるではないですかっ

あれれ、そんな展開?と思わせる中、「もうこんなことはやめよう。」と半ば命乞いのようなことを言い出すベケットとは正反対に、是が非でも殺したい衝動に駆られるエリートくんは、抜群の腕前でベケットに襲いかかる。

スナイパー故に通常戦闘はさほど強くないベケット・・・。
このあたりから「あれれ?この男、全然最強のスナイパーでもないぞ・・・」と少し感じてしまいますが、ベケットはベケットで追ってに追われていることよりもエリートとの攻防に結構必死。

それでもなんとか和解し、エリートを先に逃がして、自分は囮として捕まる決断をするベケット。さすが伝説のスナイパー。

あえなく敵に捕まり暴行を受けた上にひどい拷問を受けるベケット。
そんな中、スナイパーの要と言える指を折られてしまう。続編が心配。

そこに帰ってくるのはやはりエリートスナイパー!
最後に残された球一つを使って、トムから教わった「一撃必殺」を胸に見事ベケットを救出するのであった。

いやー、スナイパーかっこいいですわ。
この時代、残留アメリカ兵を救出する派手な映画(「ランボー」とか)が多かったはずですが、この渋い感じの救出劇はなかなか良いですね。

トム・べレンジャーが良い味出してます。それにつきます。
いやー、こんなの買いても誰もみなそうですね!